獣医師の使用例

K家畜病院

基本情報

  • 開業獣医師
  • 検体:乳汁
  • 検査の実施:院内にて院長監修のもと実施
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PAG検査を始めようとおもった理由は?
(導入前の問題点)
繁殖検診を行った翌日のバルク出荷乳量が大きく下がっているケースがあった。検診頭数が多い場合や作業上トラブルが発生し検診時間が延長した場合など、牛の拘束時間が長時間となってしまうことがあり、牛群にストレスを与えないような繁殖管理を目指して開始した。
繁殖管理の方法は?
プログラムにより定時人工授精や受精卵移植をしている農場、基本的に自然発情で授精する農場、農場内のみで繁殖管理している農場や、外部の獣医師や人工授精師による授精を行っている農場など、繁殖管理方法は農場によって様々である。繁殖検診の頻度や方法も農場によって異なる。
PAG検査の利用方法は?
1週間に1回、集配または郵送にて検体を集めて翌日に検査を実施している。検査の翌日には結果をメールにて返却している。早期の空胎牛発見だけでなく、妊娠中期以降の予想外の流産の発見を目的とし、AI後100日目にも検査を積極的に実施している。農場のニーズに合った形でのサービスの提供となるよう、各々の農場と相談して活用している。
PAG検査を導入して変わったことは?
農場スタッフ、獣医師、牛と3者ともにストレス軽減に繋がった。一番効果を感じているのは、中期以降のPAG検査で流産を発見できるところ。AI後100日の検査で100頭中5頭が空胎だった経験があり、その中の1頭はミイラ胎子であった。この時期の流産はすぐに気づかれにくく、乾乳してしまうと大きな損失となる。PAG検査はこれらを防ぐことができるため、費用対効果の高い検査と感じている。