PAGについて

  • PAG(Pregnancy Associated Glycoproteins; 妊娠関連糖タンパク)は反芻動物の胎盤で産生される糖タンパクであり、妊娠の指標となる物質です
  • 妊娠し胎盤ができると、PAGの産生が開始し、妊娠4週目ごろには検出可能なレベルまで増加します
  • 血液中・乳汁中のPAGは人工授精後25~30日頃に上昇が見られます

妊娠期間中の血中・乳中の変動パターン
Ricci et al. (2015)の図より改編

  • 分娩後は体内からPAGが消失するまで約8週間かかるため、PAG検査は最終分娩から一定の期間後に実施することが可能となります
  • 妊娠の中断(胚死滅や流産)により、PAGの産生は停止しますが、しばらくの間(数日※1~最大2か月程度※2)検出されます(中断時の妊娠日数に依存)

    ※1 Giordano et al., (2012)
    ※2 Velek et al., (2014)

  • 妊娠確認のチェックポイントを増やすことで、より確実に妊娠の継続を確認できます